■四重極質量分析計とは

 四重極型質量分析計(Quadrupole Mass Spectrometer, QMS)は分圧真空計の一種で、「真空システム内の残留ガス組成を評価するための最も典型的な測定器です。
 ガス成分の質量電荷比を測定するために質量分析計から得られたイオン電流の値は、真空装置のセットアップ後の気密性・リークの有無や、汚染の有無を判断したり、真空プロセスを運転する際の特性評価など、さまざまな局面で真空システムに関する有意義な情報を提供します。
 通常分析計が動作するためには、高いレベルの真空が必要なため、適切な真空排気装置と組み合わせて測定環境に適したシステムの構築が必要です。
 大気圧のガス測定・プロセスガス測定等、用途に応じて特定の圧力に適した設定の製品も提供されています。

■ファイファーバキューム社製 四重極質量分析計の特徴

  • 高速測定・ワイドダイナミックレンジを実現した業界トップレベルの基本性能
  • 測定質量範囲・イオンソース形式・フィラメント材質・I/Oオプション等、用途に応じて最適な構成を選択
  • 高機能測定・分析用ソフトウェア「PV MassSpec」が標準添付
  • オープンなAPI、LabVIEW対応ドライバによる独自ソフトの開発が可能
  • Pfeiffer Vacuum社の誇るワールドワイドサービスにより、世界で60か所を超える拠点でのサービスに対応

■製品ラインナップ

QMG250 PrismaPro® 残留ガス分析計

QMG250_PrismaPro
高感度、クラス最高の安定性、インテリジェントな操作性を兼ね備えたPrismaPro®は、ガス分析に最適なソリューションです。

 PrismaPro®は、四重極質量分析計の最小構成ユニットで、モジュール式によりイオンソース・フィラメント・質量範囲等を最適な構成にて選択できます。その為、工業用、分析用、研究開発用、半導体製造用、コーティング用など、多様な用途に対応できます。
 さらに、Pfeiffer Vacuum社が提供する高品質な真空ポンプ・真空計・真空機構部品等、幅広い真空製品と組み合わせることにより、品質保証、リーク検出、残留ガス分析から、複雑な定量作業まで、幅広いアプリケーションに対応する理想的なソリューションです。

GSD350 Omnistar®/Thermostar® 大気圧ガス分析計

GSD350_Omnistar_Thermostar
PrismaPro®と専用設計のガス導入・差動排気機構を軽量でコンパクトな筐体に組み込んだ、小型・高性能な大気圧用ガス分析計です。

 小型の筐体に内蔵された高性能の差動排気真空システムにより、大気圧ガスを速やかに内蔵された四重極質量分析計PrismaPro®の動作適正圧力に減圧し、装置単体で連続測定・分析を行います。
 最適化されたガス導入機構に直接接続された専用設計のイオンソースにより実現される高速な応答性と低バックグランド性能から幅広いアプリケーションでの分析を実現。強制ガスパージ方式の耐腐食性オプションも搭載可能です。
 また、安全なベーキングシステムで、ガス導入部のキャピラリーは最大200℃もしくは最大350℃の温度制御可能。内蔵された分析チャンバーもベーキング可能です。
 取り外し可能なフロントタッチパネルは、真空引きの開始から測定、停止に至るまで容易な操作性を提供します。

ご不明な点がございましたら、お問い合わせフォームからご質問いただくか、右のボタンより質量分析計のよくあるご質問-FAQのページをご参照ください。

■製品情報

ご相談・ご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。03-3225-8938受付時間 9:00-17:30 [ 土・日・祝日・当社指定休業日除く ]

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